見逃し厳禁vol.9【さまざまな立場の女性の生き方を描くドラマ】

おひとりさま、アダルトショップのアルバイト、時々いなくなる夫を黙って待つ女。さまざまな立場の女性の生き方を豊かに描く7作品をご紹介します。


『おひとりさま族』Aloners

コンペティション部門

監督:ホン・ソンウン

3/14 21:20 梅田ブルク7:シアター7

3/19 10:15 ABCホール


カード会社のコールセンターに勤める辣腕オペレーターのジナは外界を遮断し、己の領域を守ることを怠らない公私ともに孤高の生き方を貫いていたが、新入社員の指導や、隣人の孤独死をきっかけにその世界が揺らいでいく。韓国・ホン・ソンウン監督の長編監督デビュー作は、孤独を貫く若者世代の生態を真摯に見つめた一作。全州国際映画祭ほか国内外で高い評価を得ている。TWICEのジョンヨンの姉、コン・スンヨン主演作。





赤ザクロRed Pomegranate

コンペティション部門

監督:シャリパ・ウラズバエヴァ

3/15 21:00 梅田ブルク7 シアター7

3/17 10:40 ABCホール


失業した夫に従い仕事を辞め都会から田舎に引っ越してきた38歳のアナール。自身の妊娠に加え、夫が職探しに行くと言って出かけたまま連絡がつかない不安な状況のなか、借金の取り立て屋がやってくる。さらに、心を開かない義理の息子がキャンプでレイプに遭ったことを知った彼女はある決意をする。『マリアム』(OAFF2020)監督による最新作は、赤ザクロという寓話的な要素を加え、厳しい現実にも希望があることを示した成熟の一作。





『セールス・ガール』The Sales Girl

コンペティション部門

監督:ジャンチブドルジ・センゲドルジ

3/14 11:40 シネ・リーブル梅田4

3/19 15:30 ABCホール

ひょんなことから1ヶ月間アダルトグッズショップで代理アルバイトをするハメになった理系女子が、元バレエダンサーのセレブオーナーと接するうちに抑えていた自分の気持ちに気づいていく年の差を超えたシスターフッド映画。モブシーンも含めた映画を彩る音楽にも注目。モンゴル映画のイメージが一新されること間違いなしのモンゴル版アカデミー賞常連、ジャンチブドルジ・センゲドルジ監督最新作。





『自分だけの部屋』A Room of One’s Own

特別注視部門

3/11 19:00《短編7》 シネ・リーブル梅田3

3/16 11:30《短編7》 シネ・リーブル梅田4

監督:シエ・イーラン(謝依然)


若いカップル、グイニーとチェンフォンは、引っ越した新しいアパートで巨大な赤いマットレスを発見する。グイニーは本を置くためにマットレスを捨てたがるが、チェンフォンは応じない。彼が仕事の面接に出かけている間、グイニーは置かれたままのマットレスと共にアパートに取り残されるのだった・・・。中国の新鋭、シエ・イーラン監督がアンナ・カリーナとアニエス・ヴァルダに捧げたというヌーヴェルヴァーグの香りを感じる注目作。タイトルの『自分だけの部屋』はヴァージニア・ウルフの小説にちなんでいる。





『手袋を買いに』A Winter Glove

特別注視部門

監督:イ・ヒョンジュ

3/13 16:50《短編2》 シネ・リーブル梅田4

3/18 12:20《短編2》 シネ・リーブル梅田4

プログラム《短編2》『アウトソーシング』『母のガールフレンド』と併映


日本語を習い始めた韓国人女性の、ある3ヵ月間の出来事を描く物語。パートナーの都合に合わせて、なし崩し的に将来を決めかけてしまう主人公の感情の移ろいを、イ・ヒョンジュ監督はつとめて淡々と、デリケートに綴る。タイトルの由来になっている「京都の宝泉院で、片方だけ失くしてしまった手袋」の逸話をはじめ、観る者にくどくど説明せず想像させる余白がこの映画の美点。その余白を埋める想像力を喚起する。釜山国際映画祭で最優秀短編賞にあたるソンジェ・アワードを獲得した短編。





Natsuko

インディ・フォーラム部門

監督:飯島珠奈

3/12 14:10《短編4》 シネ・リーブル梅田3

3/15 14:00《短編4》 シネ・リーブル梅田4

プログラム《短編4》『バグマティ リバー』『オートバイとハンバーガー』と併映


夫と2人で暮らしている夏子。夫は年に数回、元妻との子供に会いに2日間家を空ける。毎回複雑な思いを抱えながら夫の帰りを待つ夏子だが、その感情は蓄積されていく。『東京不穏詩』OAFF2018)で最優秀女優賞を受賞した飯島珠奈による初監督作品。『ガーデンアパート』の竹下かおりが、夏子の感情をストイックに演じる必見作。




『女子学校(デジタル・リマスター版)』Girls' School <Digitally Remastered>

特集企画《台湾:電影ルネッサンス2022

監督:ミミ・リー(李美彌)

3/11 12:15 シネ・リーブル梅田4

3/19 10:10 シネ・リーブル梅田4


女子高生のジーティンはギャンブル好きの父と二人暮らし。家ではひとりのことが多い中、学校から放課後まで一緒に過ごす親友、ジアリンの存在が心の支えだった。だが学校でふたりが同性愛だとの噂が立ち始め・・・。台湾女性監督の草分け的存在ミミ・リーの代表作と言われる1本が2020年にデジタル・リマスターされ、海外初上映。80年代前半の女子学校の様子をうかがい知ることができるのも貴重。「台湾でレズビアンを題材にした映画はこの作品が初めてではないか」(暉峻PD





全上映ラインナップはコチラ

https://www.oaff.jp/2022/ja/program/index.html



このブログの人気の投稿

見逃し厳禁vol.2【現地大ヒット作から世界初上映まで、話題作を一挙ご紹介!】