見逃し厳禁vol.4【知られざる歴史・戦争の記憶を紐解く】

 

60年代のインドの実話を元にした物語や、日系アメリカ人部隊や台湾の中学生自衛組織など、今こそ触れて考えたい、知られざる歴史・戦争の記憶を紐解く5本をご紹介します!


コンペティション部門
監督:イルファナ・マジュムダール
3/11 金 14:20 シネ・リーブル梅田4
3/18 金 10:20 シネ・リーブル梅田4

1960年代のインドで、上流階級の9歳になる娘アンジャナと、使用人、シャンカルの交流を描くヒューマンドラマ。イルファナ・マジュムダール監督の母が自身の体験から脚本を執筆。社会的な動きが影を落とす中、おとぎ話を聞かせてくれるシャンカルとの穏やかな日常が詩情豊かに語られる。色々な気づきがある、新しいタイプのインド映画。





『442 二世兵士』442 The Nisei Soldier
特別注視部門
監督:星山遼介
3/11 金 19:00《短編7》 シネ・リーブル梅田3
3/16 水 11:30《短編7》 シネ・リーブル梅田4

1944年10月、ナチスの最後の抵抗勢力と戦う、アメリカ陸軍の日系アメリカ人部隊「第442連隊戦闘団」の兵士を描いた短編映画を世界初上映!ニューヨークを拠点とする日本人クリエイター、星山遼介が、事実を元に、祖国への愛と忠誠のために命をかけた日系二世に捧げるフィクションを作り上げた。





『三月的南国之南』March: the Southern South [三月的南國之南]
特集企画《台湾:電影ルネッサンス2022》
監督:リー・シャンチャオ(李尚喬)
3/11 金 16:30《短編1》 シネ・リーブル梅田4
3/17 木 11:30《短編1》 シネ・リーブル梅田4
※プログラム《短編1》『人知れず』『トリス』と併映

1947年3月、二・二八事件に端を発した本省人と外省人の対立が台湾全土に広がる中、武器を手に自衛組織を結成し、学園の自治を続けた高雄の中学生たちの姿を、現在から回想する形で描くドラマ。
ベテラン俳優、ルー・イーチンが、歴史の証人として存在感を示す。新鋭、リー・シャンチャオ監督が史実を元に青春の輝きも映し出した意欲的な短編。





『山歌(サンカ)』Sanka: Nomads of the mountains
インディ・フォーラム部門
監督:笹谷遼平
3/16 水 18:40 シネ・リーブル梅田3
3/18 金 12:30 シネ・リーブル梅田3
1965年を舞台に、受験勉強のため片田舎の祖母宅にやってきた青年が、山で放浪しながら暮らすサンカの父娘と交流を重ねる姿を描くヒューマンドラマを世界初上映!杉田雷麟(『子どもたちをよろしく』)が主演を演じる他、渋川清彦、小向なるがサンカの生き様を表現しているのも見どころ。
「私たちは、人間をダマすキツネが出てくるような山で、自然の一部として人間が生きて、必死にもがく姿を撮りたい、その一心でこの映画を作りました。多くの人に山の放浪民・サンカの歌が届くことを願っています」





『おもちゃ映画で見た日中戦争』The Second Sino-Japanese War in Toy Films
インディ・フォーラム部門《特別上映》
監督:太田米男
3/15 火 15:40 ABCホール
昭和初頭、一般家庭用に小型映画として販売された映画フィルムがあった。おもちゃ映画と呼ばれたそのフィルムには、時代劇やアニメーションだけでなく、昭和天皇御大礼や満州事変など昭和史の今では貴重な記録映像群も含まれていた。それらの映像を時系列に繋ぎ、忘れられた昭和史の一面をあぶり出した作品。サイレント映画。ピアノ生演奏付き。





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